それいゆ通信

「夢を持ち続け日々精進」

それいゆ通信106号

関与先の皆さま

 ここ数日、冷え込む日が増えてまいりましたが、関与先の皆さまはいかがお過ごしですか。すっかり秋めいておりますが、秋といえば、「○○の秋」。皆さまは○○には何があてはまりますか。やはり今年は「読書の秋」でしょうか。ノーベル文学賞に日系英国人のカズオ・イシグロ氏が輝きました。ノーベル賞は国籍等の変遷を鑑み、受賞者を出生国で受賞歴を表すようで、現在の国籍は英国でも日本人受賞者となるそうです。書店では売り切れ状態が続いているようですので、作品に触れられる頃には秋は終わってしまうかもしれませんね。それでは、事務所通信平成29年11月号とともにそれいゆ通信106号をお届けします。

 今回の事務所通信では、税務・労務面では「配偶者控除」、経営面では「事業承継」を取り上げています。年末が近づき、配偶者の収入と扶養の判定ラインについてのご質問が多くなる時期です。平成30年から適用される配偶者控除等の改正と混同しないよう、総務・経理担当者は注意が必要です。また、事業承継を考えている関与先様は、次世代へスムーズに事業承継を行うためにP.5のチェックリストを活用し、自社の取り組み状況をチェックするところから始めてみてはいかがでしょうか。引き継ぎの意思を明確にしていない場合には、後継者に引き継ぎの意思を自覚させるためにも早期経営改善計画等を利用し、金融機関と連携を図るのも一つの手です。先月の事務所通信にも特集されていましたが、是非ご活用ください。

 今回のそれいゆ通信では、9月6日に開催されたTKC東京中央会主催秋期セミナーにお越しいただけなかった方のために、特別講演「夢を持ち続け日々精進」ジャパネットたかた創業者、髙田 明氏について私なりに感じたことも含めて取り上げたいと思います。

 髙田氏については簡単にご説明すると、あのテレビショッピングのあの高い声の人です。長崎県平戸市の実家のカメラ店に26歳で入社。その後、独立し、ジャパネットたかたを立ち上げ退職されたときの売上高は1900億円だったという誰もが知る凄い経営者です。

 特別講演のタイトル「夢」という文字が入っていたため、将来の計画や展望の話をされるのかと思っていました。しかしそうではなく、その本質は「日々精進」にありました。テレビショッピングで有名な髙田氏ですが、テレビ界に進出する前はラジオショッピング、その前は訪問販売をされていたそうです。その中で、販売商品について自身の本当に伝えたいことを「伝えたつもり」になって、「伝わっている」と勘違いをしていないかということに気づきました。

 そこで、会場のお客様に向かって、「皆さん、頑張ってますか?」と問われました。会場のお客様は大半が経営者の皆さまです。頑張っていない人はいません。しかし、続けて「頑張ってるつもりになっていませんか?」と問われました。髙田氏に言われるとなんだかグサッときますね。これを踏まえて、「未来を変えるために、今を一生懸命生きる」ことが、「夢持ち続け日々精進」なんだと締めくくられました。またそこには髙田氏ならではの「頑張れば同じ価値観の人間が集まってくる」といったコメントもありました。私自身も含め当社では(まだまだ至らないところもありますが)、少しでもお客様のために何かできないかと考えていった結果、熱意あふれる経営者の皆さまがお集まりになられたと感じています。「仕事を通して人生は豊かになる」ともおっしゃられていましたが、皆さまの人生が少しでも豊かになれるよう「日々精進」してまいります。

 モニターに映し出されていたこともあって、途中、疑似的にテレビショッピングを開始する場面もあり非常に楽しい講演でした。今後も皆さまのご興味を持てるような人物を講演に招待できるよう当社としてもより一層頑張っていくつもりです、じゃなくて、頑張っていきます。今後ともよろしくお願いします。 (T.N)

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