それいゆ通信

ふるさと納税

それいゆ通信036号

関与先の皆さま

 早いものでもう師走ですね。ますます寒くなっていきますが、暴飲暴食にはくれぐれも気を付けて、体調管理には十分ご注意ください。また、別紙には来年の一粒万倍日カレンダーを載せましたので、ご参考にどうぞ。それでは、事務所通信平成24年1月号とともにそれいゆ通信036号をお届けします。

 今回の事務所通信は、新年号らしく商売に対する心構えや思想についての記事があります。江戸時代は、現代と経済のしくみが異なりますが、現代にも通じる商人道、商売の原点や思想は、この時代に生まれたようです。TVの時代劇のような華やかな町人や商人文化の陰には、現代同様の長い不況があったようで、その厳しい経済環境を生き抜くための知恵など、新年からの心構えとして参考になされてはいかがでしょうか。そしてやはり何よりも大切なのは、経営者のブレない理念です。ぜひ年も改まるこの時期に、御社の理念は何であるか、ぜひ時間をかけて考えてみてください。

 さて今回のそれいゆ通信では、ここ数回連載している社内の「ネジ巻き」についてはお休み、歳末助け合いの一環で、「ふるさと納税」についてご説明したいと思います。皆さんも一度はお聞きになったことがあるかと思います。
 
 このふるさと納税とは、改めて納める税金ではなく、ふるさと(皆さんそれぞれが助けたいと思うと地方公共団体)へ寄附をするという行為であり、個人として5,000円を超える寄附をした場合には、それによって、もともとの住民税や所得税から一定の控除を受けることができる制度です。
 
 皆さんが寄附をする「ふるさと」には一切の定義はなく、出身地以外でもお世話になったふるさとや助けたい、応援したいとおもうふるさとなど、自由に選ぶことができます。それによって、寄附を行ったあなた自身にも控除が得られるわけで、しかも、寄附をした地方公共団体によっては、その地域の特産品などを寄附の御礼として送付してくれるというさらなるオマケがつく場合もあります。おそらく今年は東北地方をふるさとに選ぶ人が多くなるでしょう。そういう意味で、このふるさと納税は、今までは住んでいる地域に自動的に徴収されるだけだった税金を、自分で納付先を選べるという画期的な制度だと言えますね。
 
 仕組みとしては、例えば江戸川区に住むAさんが青森県三戸町に「ふるさと納税」として寄附すると、江戸川区の住民税は、控除により減額され、青森県三戸市に税金を納めたのと同じ扱いになります。具体的な金額では、年収500万の単身者が3万円を寄附すると、住民税22,500円所得税2,800円が減額され、結果4,700円が実質の自己負担となります。収入及び寄附額によって、実質自己負担額は変動しますが、無理のない範囲でふるさとを応援することができます。
 
 手続きの流れは、実際に寄附を行うと、寄附を受けた地方公共団体から領収証を発行してもらえるので、その年の確定申告時において所得税の控除が受けられ、還付を受けることになります。またそれを受けて、5月の通知書の届く住民税も減額されることになります。
 
 ふるさと納税を受け付けている地方公共団体は様々で、特産品のような特典がある場合にはホームページ等でも告知しています。名誉市民になれるという特典がある市区町村もあるようでしたので、選ぶ楽しみも味わえると思います。
 
 昨今の税の話題は、増税というマイナスのイメージばかりですが、納税意識を高めるためにも、皆さんもぜひ自分で選んで納税できるという権利を行使してみてはいかがでしょうか。私自身は今月中に寄附をしてみるつもりです。ひょっとしたら来年はどこかの名誉市民になっているかもしれません!
 
 それでは、今年のそれいゆ通信は今回が最後です。いろいろなことがあった1年でしたが、皆さまには大変お世話になりました。またそれいゆ通信も続けて読んでいただきありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。 

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