ジャネーの法則

ジャネーの法則

それいゆ通信011号

関与先の皆さま

 いつもお世話になっております。今年ももう残り2カ月。先日、木枯らし一号も吹いて、そろそろ冬の足音が聞こえてきますが、いかがお過ごしでしょうか。それでは、事務所通信の平成21年12月号とともに「それいゆ通信011号」をお届けします。

 今回の事務所通信は、『年末調整のよくある間違い』と題して、これから年末にかけて必要になる年末調整の処理についての注意点です。毎年恒例とはいえ、1年に1度の事務となるのでご担当の方はぜひご一読して、再度ご確認をお願いします。また本編では触れていませんが、扶養控除、特定扶養控除など各種控除の要件も従業員さまに徹底をお願いします。
 当事務所からも、必要書類のご案内や時期の説明等は随時お知らせしていきますので、早めの準備にご協力ください。

 さて、今回のそれいゆ通信ですが、年末も近くになるとよく耳にするセリフ「1年の経つのが本当に早い!それって年のせい?」の科学的検証です。
 「生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(簡単にいうと年齢に反比例するということ)。」
 これは19世紀のフランスの心理学者のジャネーにより提唱された考え方で、「ジャネーの法則」といいます。この法則は、人が感じる月日の流れや過去を振り返った際の時の流れの早さに対する感覚は若い頃は遅く、年をとるにつれて短く感じるようになるというものです。
 例えば、1歳の子どもの1日は30歳の大人の30日に相当することになります。どうしてそのようなことが起きるのかというと、子供のころはいつも新鮮な驚きに満ちているため、1つ1つの経験の内容が豊富で長く感じられるのに対して、大人になるにつれて徐々に新しい感動が少なく生活も単調になり、その結果時が早く過ぎるように感じるからだということです。
 確かに大人になると経験が蓄積されることで、若かった時ほどの驚きや発見は少なくなりますね。日々少しずつ変化があるとはいえ、1年を通じて同じような毎日を過ごしてしまうと、年末近く、ちょうど今頃の時期になるとついつい「今年ももうあと2カ月かぁ、早い!」と思ってしまいます。このジャネーの法則を考えると、そのような感じ方は個人差はあっても確かに誰でも感じることのようですね。それでも私たちは、歳を重ねるごとに時間は加速していくのは止められないわけですから、時間を無駄にしてはいけない、充実した日々を過ごして、少しでも時間を長く感じられるように常に新鮮な気持ちで毎日を過ごすことを心がけたいですね。
 皆さんは、いかがお考えでしょうか。年末までもう少し、一緒に頑張っていきましょう。

 それではまたお会いできるのを楽しみにしております。