朝礼は重要か
2011/10/08
それいゆ通信034号
関与先の皆さま
こんにちは。気がつけば今年も残り3か月となりました。例年に比して、慌ただしく落ち着かない日々が続いたここ半年ですが、景気は相変わらずで、明るい兆しはなかなか見えません。そして復興増税のニュースばかりが先行。依然として肝心の具体策がはっきりしないとはいえ、企業として手をこまねいてばかりではいられませんね。今後に向けて、経営改善をはかり、一歩ずつ前進する努力を続けてまいりましょう。
それいゆ通信では前回から、『社内のゆるんだネジを締め直せ!』と題して、社内のマンネリ化した事項の見直しをシリーズで掲載しています。
第2回目は、朝礼を形式化して軽んじてはいないか?について取り上げます。皆さまの会社では、そもそも「朝礼」をされていますか?社員の直行が増えたり、社内連絡の伝達手段がメールに変わったりと朝礼を行わない会社が増えているといわれています。朝礼は、会社の目的達成への意識を持たせ、教育するための重要な場であり、業務の一環です。規模の大小を問わず、ぜひ実施していただきたいと思います。ちなみに当事務所では、1人だけででも毎朝行っています。内容は、倫理研究所発行の月刊「職場の教養」という冊子のその日ごとの文章を読み上げ(1-2分)、それについてその場で思いついたことを3分間話し、1分黙とう、という流れです。
そこで、なぜ朝礼が軽視されるのかを考えてみましょう。その一番の理由はマンネリ化ではないでしょうか。
朝礼の目的を認識させ、業務としてその目的にかなった運営の工夫をしなければなりません。TVや雑誌で取り上げられてご存知の方も多いと思いますが、都内に“本気朝礼”というもので、従業員のやる気を培養し、店長を育成し、多店舗展開を図っている「てっぺん」という居酒屋があります。
開店前のこの“本気朝礼”では、まず力いっぱいの挨拶から始まり、スピーチ訓練、No.1宣言、挨拶訓練へと続いていくそうです。自ら手を挙げ、店長に指名された者が話すのですが、誰もが我先にと必死で手を挙げています。返事や手を挙げてアピールする時も、すべてにおいて全力で声を出します。
このように、みんなのテンションを最高の状態にしてから、報告、連絡、確認事項を行うそうです。そして、最後に全員で「今日もこれより、ガンバロウ!!」と大きな声を出し朝礼は終了となります。
大きな声を出し、気持ちを高揚させ、みんなで夢を語ることで意欲をかきたてる。そしてテンポよく進行させ、気持ちと意欲とやる気を最高潮にもっていき、仕事を始める。これだけのことを朝からすれば職場や社内はきっと活性化し、生産性も上がるでしょう。業績改善を図りたいが、何から手を付けていいからないという経営者の方には、ぜひ朝礼の開催、改革をおすすめします。変えて損はありません、ぜひ取り組みの一環としてご検討ください!
ネジ巻き2 「朝礼の活性化」5つのポイント
①朝礼の目的を明確にし、重要な業務だと認識させる。
②朝礼の運営責任者を決める。
③目標と実績の対比の進捗報告を必ず入れる。
④クレームや問題点をあげ、対策なども教示し、徹底する。
⑤朝礼には意外性、話題性、陽気さ、楽しさ、新鮮さを盛り込み運営を工夫する。
それではまたお会いしましょう。