生命の歴史

生命の歴史

それいゆ通信039号

関与先の皆さま

 こんにちは。東日本大震災のあの日から1年となりました。東京近郊の我々は普段の生活が元通りになり、東北を気にかけつつも以前と変わりない気持ちで何気なく過ごしていることが多くなってきているような気がします。今なお現地では・・・というTVや新聞のニュースを他人事のように感じ、そして徐々に記憶から忘れ去ってしまうことが何より不誠実なことではないでしょうか。支援の手段は人それぞれ、気持ちの持ち方も各々の問題ですが、震災からの復興と今後の発展を思い続けていきましょう。それでは、事務所通信平成24年4月号とそれいゆ通信039号をお届けします。

 今回の事務所通信は、特に売掛金の回収についてをご注目ください。点検リストは、主に請求と回収における注意点ですが、売掛金の回収は、受注時と納品時における自社の対応も重要となります。

 例えば①注文書を必ず発行してもらう(注文した、しないといった食い違いが原因で相手が払わない可能性も!)、②クレームは速やかに処理する(クレーム対応の悪さが回収遅れの原因になることは多いです!)、③返品や値引きの処理は速やかに行う(請求金額が違うという理由で支払をストップされることも!)、などがあります。滞留債権を減らす努力を継続していってください。
 
 今回のそれいゆ通信では、先日読んだちょっと気になる記事についてご紹介します。生物物理学者の先生が寄稿していたもので、「生命の歴史」というものです。

 生命が地球上に誕生してから40億年ですが、それを距離に例えてみます。40年を1㎝として、また現在をゴールとして東京日本橋の真ん中にある“日本国道路元標”におくと、地球のスタートはどこまで西へ行くと思いますか。東京マラソンも真っ青のなんと約1000キロ離れた鹿児島市だそうです。

 そこをスタートして、最古の微生物化石は約35億年前なので、本州へ渡る前に発生していますが、そこからが非常に長い。約6億年前のやっと多細胞生物が現れるカンブリア紀は、ようやく静岡市です。かなり関東に近付いてきましたが、またまたそこから生物進化の過程があり、恐竜の登場はというと、神奈川県藤沢市に入って出現し、そして川崎市で全滅となります。その後、10万年前に活躍していたネアンデールタール人は、全長49メートルの日本橋の袂をうろついており(ということは当事務所のある八重洲ではおそらく猿人が発生したあたり?)、“道路元標”の1メートル手前でようやくエジプト文明が栄えはじめます。
 そして、人生は概ね80年とすると、この例でいくとわずか2㎝にすぎません。果たして、この先人類は、“道路元標”を通過し、日本橋を渡りきる(約10万年後)まで繁栄し続けていくのでしょうか。

 この記事を読んで考えたことは、まず1つ目は、地球規模で考えれば人生はあっという間であり、くよくよと思い悩んでいることはきっと小さい、悩む前にまずは前に進んでみようということ。皆さんも思い当ることはありませんか。たったの2㎝と思えば、少し勇気が出そうです。またもう1つは、例示のしかた、イメージさせやすい具体的な話し方の重要性です。地球ができて40億年というのは想像が難しい長い時間ですが、このように分かり易い例えで説明することで相手が理解しやすくなりますね。専門用語を使うのではなく、普通の言葉や例えを使って難しい内容を説明する、これは伝える方の技量が問われますが、とても大切なことですね。

 閑話休題。今回は普段とちょっと変えて、個人的に面白いと思った内容だったのでご紹介しました。もうすぐ新年度が始まります。寒い冬から春に向かって頑張っていきましょう。