金融機関へ業績説明に行きましょう!

金融機関へ業績説明に行きましょう!

それいゆ通信041号

関与先の皆さま

 こんにちは。GWはいかがお過ごしでしたか。今年は高速道路の渋滞は少なかったようですが、お出かけになられた方も多かったと思います。私事ですが、伊勢神宮に参拝してきました。20年ごとに神殿や宝物を作り替え、全てをお引越しする一大行事を来年に控えて、街全体に神聖さと活気が微妙に同居しており不思議な感じでした。この遷宮という行事は、天武天皇が1300年前に始めてから、来年で第62回目だそうです。教科書の中の出来事が一瞬身近に感じる一方、粛々と引き継がれてきた日本の伝統を実感しました。それでは、事務所通信平成24年6月号とそれいゆ通信041号をお届けします。

 今回の事務所通信は、金融機関への業績説明の仕方を解説しています。巡回監査でお渡した試算表は、毎月金融機関担当者へお持ちいただいていますか。決算書だけの年1回の報告だけでは、せっかくの業績も悪い面ばかりを追求されてしまうことになりかねません。経営者の方にはよくお伝えしていますが、困ったときだけ銀行を頼る・・・というような印象を抱かせないためにも、ぜひ毎月担当者を訪問してください。

今回の記事は、やや抽象的な感じもしますが、皆様経営者が金融機関へ業績説明に取り組むきっかけとするためにもぜひご一読ください。金融機関への業績説明では、次の3つの点を社長の言葉で説明する必要があります。

 ①現状分析:実績と計画の乖離について、その原因を説明すること。計画を上回った場合にも、なぜそのような結果になったのかを説明すること。・・・毎期の予算策定の資料と毎月の試算表を使います。
 ②改善策:計画に届かなかったことについて、どのような対策を立て、どのように行動しているかを説明すること。・・・予実(予算と実績)検討会において対策を考えましょう。
 ③将来予測:今後の見通しについて、例えば、すでに受注があるなど、売上の具体的な根拠を示して説明すること。・・・業績不振だった月の場合は特に、進行中の受注案件などできるだけ具体的に説明します。

 経済状況はまだまだ厳しく、金融機関へ融資を依頼することも多くなっている中で、企業側には積極的な情報開示が求められています。少しずつでもご検討ください。また経営者皆様と金融機関を結ぶために私たちも尽力していきますので、ぜひ一緒に頑張っていきましょう。

    
  今回のそれいゆ通信では、当事務所のある八重洲のとなり、日本橋のご紹介です。日本橋と言えば道路元標。ちょっと前に小説や映画で有名になり、最近人だかりができているのが橋の欄干に飾られた「麒麟」像です。 本来、麒麟には翼が無いのですが、道路の起点から翼を駆って全国に羽ばたくことを願ってとのことだとか。

 また同じ橋の欄干には、「獅子」の像も彫られているのも見えます。川上側に16頭、川上側に16頭。なぜ16頭か・・・?意味はお分かりですか?! シシジュウロク、だそうで。これは聞いた話で、ちょっと眉唾ですが。

 事務所にいらした際には、ぜひ日本橋を渡ってみてください。地下に設置された江戸時代の日本橋界隈を詳細に書いた絵巻、「熈代勝覧」も必見です。新たな発見があるかもしれません!では、また来月お会いしましょう。