アメリカ大統領のはなし
20/01/06
それいゆ通信097号
関与先の皆さま
明けましておめでとうございます。今月から入所いたしました米澤と申します。今号よりそれいゆ通信を担当することになりました。寒さには強いと言い切れず日々気温のチェックを欠かさない北海道出身者です。税務・会計に関しましては浅学の身ではありますが、関与先の皆さまのお役にたてるよう精一杯努めますのでどうぞよろしくお願いいたします。それでは、事務所通信平成29年2月号とともにそれいゆ通信97号をお届けします。
今回の事務所通信では、週40時間制の基本と働き方が取り上げられています。これは現在政府でも「働き方改革」として取り組んでいる社会的な問題でもあります。法定労働時間と所定労働時間の違い、法定内残業と法定外残業(法定労働時間一日8時間を超える残業)では特に後者の場合に一定割合以上の割増賃金を支給する必要があります。また、多種多様な業種、業態から変形労働時間制の活用、平成30年から始まる配偶者控除にも関連するパート従業員の活用などが記載されています。なお、配偶者控除は別の特集でも紹介されていますので是非ご一読ください。
今回のそれいゆ通信では、今月20日にトランプ氏の米大統領就任式が予定されていますので、米大統領について取り上げたいと思います。ニュースなどでは、トランプ氏の過激な言動や政治経験の無さなどから既に識者が様々な評価をしています。では歴代米大統領はどんな評価を受けてきたのでしょうか。
米国の人物評価の事例として歴代米大統領のランキングというものがあります。これは大統領個々の業績をランク付けするために行われた政治学における調査結果を示すそうで、ランキングの方法は、歴史家や政治学者の調査あるいは世論調査に基づいています。一般的なランキングの評価項目は、大統領の業績、指導力の質、失政、および過失(汚職など)などがあります。
上位3人はジョージ・ワシントン、エイブラハム・リンカーンおよびフランクリン・ルーズベルトで様々なランキングでも常に上位に入っており、日本人でも著名な人物たちです。
最初の調査は、1948年にハーバード大学の歴史家アーサー・M・シュレジンジャー・シニアによって行われました。その後、シエナ大学の研究所やウォールストリート・ジャーナルなど様々な所で大統領の評価、ランキングが行われています。
特にランキングの評価項目が多彩なシエナ大学の研究所では、経歴(=教育、経験など)、党首としての指導力(=組織の長)、コミュニケーション能力、議会(=利害関係者)との関係、判事任命(=専門職の人事)、アメリカ(=ビジネス環境)経済に関する手腕、運勢、妥協を生み出す能力、リスクを恐れない勇気、省庁人事(=適材適所の人事)、全般的な能力(=ビジネススキル)、想像力、国内(=自社企業)の業績、品性、行政能力(=実務能力)、外交(=商談など)の業績、指導力(=一般的)、知性、致命的な失敗を避ける能力、概観という20項目で歴史家などによる採点が実施されています。(括弧枠は執筆者の個人的な解釈です。)
上記の評価項目を見るとビジネスマンの仕事の鑑としても応用できます。私個人としては、新人なのでリスクを恐れない勇気(リスクマネジメントも念頭に)で日々の業務を実践したい所です。関与先の皆さまはどの評価項目に関心を持ちましたでしょうか。最後になりますが、本年もよろしくお願いいたします。