永続的発展とは
2009/09/04
それいゆ通信009号
関与先の皆さま
いつもお世話になっております。そろそろ秋の気配を感じるようになってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。それでは、事務所通信の平成21年10月号とともに「それいゆ通信009号」をお届けします。
今回の事務所通信は、『黒字企業の社長の特徴』と題して、黒字体質にするためのポイントをいくつか取り上げています。傾向をよみ、特徴をそのままマネすれば黒字化するというものではありませんが、逆に当てはめてみると、赤字企業の社長様においては、思い当たることはありませんか。不況をなんとか融資で乗り切ったあと、その融資返済の原資は黒字により生み出される利益です。今後の発展のためにも、皆さまぜひご一読ください。
さて、今回のそれいゆ通信ですが、『企業の存続と発展』を取り上げてみたいと思います。9/1付の日経新聞の某メーカーの広告で、「社長、曰く。」と題して、60名近い社長からのことばを一面に載せてあるものがありました。業種や規模も様々な会社社長のことばでしたが、どれも重みを感じる素晴らしいひと言でした。読んで一貫して伝わってくるのが、会社は何のために、誰のためにあるのかというテーマで、企業経営の本質を今こそ見つめ直していこうと感じました。
ところで、創業100年以上の会社を「老舗企業」、200年以上で「長寿企業」と呼んだりしますが、日本最古の会社をご存知ですか。金剛組というお寺や神社を建築、修理する会社で、創業は飛鳥時代の西暦578年で、なんと1400年以上も経っています。その他にもわが国は、200年以上続く会社が3000社以上もあるなど 実は世界でも長寿企業の多い稀な国だそうですが、そのほとんどがファミリー企業と呼ばれる創業者一族の影響下にある企業です。
日本の中小企業の大半はそのようなファミリー企業なわけですが、長期的な時間軸で経営をしていける、革新的な行動を始めるための意思統一が迅速にできる等メリットが多い半面、ワンマン経営に陥りがち等と失敗例も多くあるようです。
持続的な経営をしていくためには、まずは自社の強みを認識していくことが大切です。そこで、社員やお客様の心に響く強みを持つために、社是と理念、経営方針などを作っていくのはどうでしょうか。皆さまの会社では、永続的な発展のためのぶれない道筋は見えていますか。また、それに基づいて業績を上げていくための事業計画、大局的視点からの中期経営計画は作られていますか。
経営者の方々は忙しい日々だと思いますが、短期的な事業拡大だけでなく、ぜひとも理念を考え、計画を策定していただきたいと思います。またいずれのお手伝いも、私たち会計事務所の使命だと考えていますので、月次巡回監査の際にお会いしたときには、少しずつでもぜひ一緒に考えていきましょう。
それでは、またお会いできる日を楽しみにしております。