人生100年時代

人生100年時代

それいゆ通信112号

関与先の皆さま

 こんにちは。
 今年は予想外に暖かくなるのが早かったため、桜の開花も早く、お花見のタイミングを見失ってしまいましたが、皆さまはお花見できましたか。さて、いよいよ新年度が始まりました。新年に続く、何かを始めるにはキリのいい時期です。私は最近、読書量が減ったので、今年度、一定量の本を読むことに決めました。皆さまも何かを宣言しませんか。それでは、事務所通信平成30年5月号とそれいゆ通信112号をお届けします。

 今月の事務所通信は、「中小企業経営を応援する最新の補助金等」と題して、補助金の一部を紹介しています。すでに何度かお知らせしていますが、当事務所でも積極的に推進している早期経営改善計画策定支援事業も掲載されています。補助金の申請は、以前と比べて簡略化されており、中小企業庁サイトには、過去の採択案件が掲載されています。また、「ミラサポ」など中小企業庁が開設する支援サイトもありますので、ご参考ください。

 今月のそれいゆ通信では、「人生100年時代」について考えたいと思います。少し前ですが、「LIFE SHIFT」という本が流行りました。書店店頭で「100年時代の人生戦略」という帯の白い本が並んでいたのを記憶している人のほうが多いかもしれません。当時、安倍政権も「人生100年時代構想」に対する推進室を設置しました。

 統計によると、2016年の日本人の平均寿命は女性87.14歳、男性80.98歳とされています。平均寿命は、死亡率が今後も変わらないと仮定し、その年に生まれた0歳児があと何年生きられるかを表しており、厚労省の試算では、2016年生まれの男女が後期高齢者となる75歳まで生きる割合は女性が87.8%、男性が75.1%となっています。一説によると2016年生まれの人の半数は100歳を超えるそうです。この試算どおりとすると、一体どのようなことが起きるのでしょうか。

 たとえば、夢のマイホーム(古い?)。早い人は20代後半で購入するケースもあると思いますが、100歳まで生きるとすると、70年以上住むことになります。仮に今住んでいる家が昭和20年代に建築されたものと考えるとどうでしょうか。定期的なメンテナンスや大規模修繕など、70年間暮らすための修繕資金計画などがないと快適な暮らしを維持するのは難しいですよね。また、家に限らず、老後の生活費についても計画的に運用していかないと、100歳まで生きるために不安を覚えます。

 個人だけでなく、法人も同様です。私たち会計事務所はお客様の企業が100年継続することを望んでいます。もちろん100年後はどの会社も世代交代をしているはずですし、それを見届けられる人は少ないと思います。ただそのとき、快適な暮らしを維持するための計画と同じく、事業の100年計画があれば、きっと100年後もお客様の会社は存続しているでしょう。

 事務所通信でも取り上げられているとおり、早期経営計画策定支援事業にも補助金が出ます。計画を立てることにより、経営課題や資金繰りなど、明確になる点も多いはずです。千里の道も一歩から。まずは一年計画から、私たちと一緒に経営計画を立ててみませんか。(T.N)

資産活用第2弾 用途地域や建ぺい率等

資産運用の第2弾 用途地域や建ぺい率等

それいゆ通信111号

関与先の皆さま

 こんにちは。
 今月はロシアで大統領選が実施されます。プーチン大統領の再選は確実で今回が最後の任期となり、在任中に何かレガシーを作りたいという思いがあるようです。さて、日本では桜の季節が近づいてきました。仕事終わりの花見は夜冷えし、血流を低下させます。血流低下は様々なお悩みを引き起こす要因です。温かい飲み物を準備して身体を冷やさないよう心掛けると後の健康にも繋がります。それでは、事務所通信平成30年4月号とともにそれいゆ通信111号をお届けします。

 今回の事務所通信では、自社の概要を分かりやすく伝える「ビジネスモデル俯瞰図」について取り上げています。自社のビジネス全体を図式化することで、事業の流れ、仕入先、販売先、資金全体を捉え、収益構造、付加価値の仕組みへの理解を進める役割を果たすとともに、窮境要因の把握や改善策を立てる一助にもなります。国が進める「早期経営改善計画策定支援」においても、計画書の作成にあたり、自社の現状を分析する際に、ビジネスモデル俯瞰図の作成が必要になりますので、作成する際には事務所にお声掛けください。

 資産運用の第2弾は、用途地域や建ぺい率等についてご紹介します。都市における住居、商業、工業といった土地利用は、似たようなものが集まっていると、それぞれにあった環境が守られ、効率的な活動を行うことができます。しかし、種類の異なる土地利用が混じっていると、互いの生活環境や業務の利便が悪くなります。そこで、都市計画では都市を住宅地、商業地、工業地などいくつかの種類に区分し、これを用途地域として定めています。

 建ぺい率は、上空から見たときに敷地に対して建物がどれくらい建てられるのかの割合のことを指します。例えば建ぺい率50%の場合であれば、土地が100坪とした場合(100坪×50%)建物の一階部分だけで50坪建てられると言うことです。当然の事ながら、この50坪より一階部分を小さくすることは出来ますが大きくすることは出来ません。

 容積率とは、建物の延べ床面積の敷地面積に対する割合です。延べ床面積とは建物の全ての階の床面積の合計を指し容積率が200%の場合、建物全部の合計坪数(100坪×200%)述べ床面積200坪となります。

 さらに、北側・高度斜線制限というものがあります。太陽の陽は南から差しますよね。そのため、建物はできるだけ北側に寄せて建てたいと思います。でも、敷地の北側に寄せると、敷地の北側の隣地の日差しを妨げてしまいます。それを防ぐのが、北側・高度斜線制限です。また、この制限は低層住居専用地域と中高層住居専用地域のみで適用され、その他の用途地域では適用されません。北側の屋根が、妙に急こう配になっている家って見かけませんか? それはこれらの制限があるからです。狭い敷地で区画されている住宅街ほど多いと思います。

 皆さまのご自宅や会社の周辺にはどのような建物がありますか?2階建ての建物が多いですか?階層が上がるにつれて建物に傾斜がついていませんか?商業ビルや高層マンションが立ち並んでいませんか?109号の路線価、立地、周辺環境とも照らし合わせて、皆さまの自宅や土地の周辺環境を見て回るのも楽しいですよね。また、土地や建物・駐車場等の活用や運用についてお困りでしたらご相談ください。(bamboo)